旧清見村(岐阜) 竜ヶ峰(1172m) 2022年3月6日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:19 車道入口−−5:56 除雪終点−−6:15 車道を離れる−−6:30 竜ヶ峰 6:35−−6:42 車道−−6:54 除雪終点−−7:19 車道入口

場所岐阜県高山市(旧清見村)
年月日2022年3月6日 日帰り
天候晴後曇
山行種類積雪期の山(おそらく無雪期の登山は不可)
交通手段マイカー
駐車場県道路側に除雪された駐車余地あり
登山道の有無放牧地のど真ん中なのであると思うが、少なくとも牛の放牧中の立ち入りは不可能だろう
籔の有無積雪のため皆無
危険個所の有無無し
冬装備スノーシュー
山頂の展望立木皆無で360度の展望だが周囲の山より低いので遠望は効かない
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント3月なのに寒気が入って-7℃の雪が降りしきる中を行動。飛騨共同模範牧場の山で山頂近くまで車道が通っているが一般車両進入禁止となっていて無雪期は車止めのロープがある。山頂は放牧地のど真ん中であり牛が放牧中の登頂は不可能であろう。今回は積雪期だっため安全に山頂を踏めた。積雪のため竜馬石はどこにあるのか分からなかった




県道路側の除雪された駐車スペース。気温-6〜-7℃ 車道入口は予想外に除雪されていた
1130m峰で除雪終点。でも大助かりだった 除雪終点でスノーシュー装着
車道を離れて右手の斜面へ 小ピークてっぺん。東に白い帯が見えているのが山頂
緩やかに下って放牧地に入る 狭い樹林を抜けて再び放牧地へ入る
竜ヶ峰山頂。放牧地のど真ん中。南北に長い 山頂部南端から北を見ている
山頂部北端から北を見ている 山頂部北端から南を見ている
山頂から西を見ている 車道に戻る
除雪終点 車道入口
関係者以外立入禁止の看板 雪に覆われた県道


・竜ヶ峰は川上岳/位山と鷲ヶ岳との間にある台地状の山で、地形図によると山頂部は牧場になっている。牧場までの車道があり簡単に登れると思って昨年秋に向かったが、車道入口には一般車通行止めの看板と車止めのロープが張ってあり、面倒なのでその時は断念した経緯がある。この界隈で唯一の未踏峰であり、山中山に登った翌日の軽い山としてはここしか選択肢が無いので登ることにした。積雪期は当然ながら牛の放牧はされていないし、そもそも車道は除雪されていないだろうから、気兼ねなく自由に登ることが可能であろう。

・事前にネットで記録を探したら1件だけ発見できた。今回と同様に積雪期の記録でスキーで往復していた。私はスノーシューで歩くので所要時間は少々延びるだろうが、ある程度まで上がってしまうと平坦な地形であり、スキーのメリットが生かせるのは県道近くの傾斜地だけかもしれない。

・竜ヶ岳は山中山から地理的には近いのだが、積雪期に近道できる車道が皆無であり、一度高山市街地まで戻って西ウレ峠を越える必要がある。周囲は積雪が多く駐車余地があるか分からなかっため傘山登山時に使った駐車場で一晩過ごして早朝に現地に向かうことにしたが、目覚ましをかけたのに目過ごしてしまい、ろくな朝飯を食わないで出発することになってしまった。この時点で計画より1時間遅れだった。

・昨夜は星も見えて好天だったが今朝は雪が降りしきり路面は真っ白。道路脇の温度表示は-7℃で私の車の車外温度計は-6℃だったのでほぼこの温度らしく、この時期としては冷え込んでフロントガラスに積もった雪は昨夜の雨の影響でガチガチに凍っていた。県道は早朝から凍結防止の塩カルを散布する作業車が行き来していたが、路面は既に雪に覆われてしまっているので効果は無いだろう。

・牧場への入口の車道付近に駐車余地があるか心配だったが、入口から100m程度下ったところに除雪された駐車場があってラッキーだった。無雪期ならそこそこの広さがあるのだと思うが、今は車1台分のスペースしか無かった。本日の行程は短いので水や食料は持たないことにしてザックにはスノーシューを括り付けてまだ暗い中をLEDライトを点灯して出発。今日は保温性重視で防寒長靴である。私の長靴ならこの気温でも足の指が冷えることはない。

・車道入口は意外にも除雪されていてびっくり。除雪後に雪が積もって軽自動車の馬力では登ることが不可能な状況だが人間が歩く分には問題なく、スノーシューの出番はまだなし。路面の積雪は5〜10cm程度で場所によっては今朝降った新雪に薄っすらと覆われるだけの場所もあった。気温が低いのに雪の締まりがない場所があり、足の甲程度までしか潜らないが、全く潜らない場所と比較すれば非常に疲れる。でもスノーシューを使うほどではないだろう。スノーシューの重さは片足で1kg強あるので潜り方と重さとどちらがきついか比較が必要だ。

・このまま牧場の建物がある場所まで除雪が続いているのだと思っていたが、台地状の牧場の一角である1130m峰で除雪終点を迎えた。ここには建物等は無くなぜここまで除雪したのか理由が分からないが、おかげで予定外の楽をさせてもらえた。この頃には薄明るくなりライトは不要になったが雪は降り続けていた。風が無いのがせめてもの救いだ。いや、雨じゃなくて雪って点も大助かり。乾いた雪なので衣類が濡れることがない。念のために雨具を着用したがそれも不要な雪だった。

・除雪終点でスノーシューを装着して再出発。潜り方は深いところで足の甲くらいであり、ラッセル皆無とはいかないが踏み抜きは無いので比較的負荷は軽い。緩やかに下って登り返して車道の傾斜が無くなったところで車道を離れて右手(東)の自然林の斜面を適当に上を目指して登り始める。登りきったところが山頂のはずで、傾斜が緩んで樹林に覆われた南北に長い緩やかなピークに到着したところで山頂かどうかGPSで確認したところ、真の山頂はまだ東だとのお告げ。地形図では表現されないが標高1150m等高線の幅が広くなった箇所はピークを形成していたのであった。

・東へ向けて緩やかに下ると立ち木が皆無の広大な雪原が登場。ここは放牧地であろう。この奥が山頂部であるが、そちらも放牧地らしく真っ白な雪原だ。その雪原と目の前の雪原との間に狭い樹林帯が横たわっていた。なぜ一続きの放牧地にせずにわざわざ列状に立木を残したのかは不明だ。

・幅の非常に狭い落葉樹林を抜けて再び広大な雪原に足を踏み入れて山頂への最後の登り。登り切った山頂の一角も放牧地で周囲に立ち木は皆無。南北に長い広い平坦な尾根地形で明瞭な高まりは見られず、山頂の位置を特定するのはほぼ不可能。GPSの表示で1172m標高点の場所を特定したが、目印も何も無い平坦地であった。本当に山頂を踏んでいるのか不安があり、明らかに下りになるまで南北端を往復。南端は薄い樹林あり。

・山頂一帯は無雪期なら間違いなく放牧地の真っただ中であり、放牧期間中はここに立ち入ることは不可能であろう。放牧が始まる前か終わった後が狙い目であるが、無雪期は牛の糞があちこちに落ちているだろうから雪が積もっている間に山頂を踏むのが無難であろう。積雪期なら無人なので関係者に咎められることもない。なお、車道から山頂までの間で立ち入り禁止を示す標識等は見当たらなかった。

・帰りは往路を戻る。山頂到着時は空が明るくなって天気が回復するかと思ったが、帰りには再び空が暗くなって雪が強まった。この雪は長野に帰っても降っていて、冬型の気圧配置がそれなりに強まったようだった。

 

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